1.奨学生採用
(1)採用・授与式
(2)定期面談
(3)修了式
2.交流活動
財団では、さまざまなイベントを通じて国内奨学生、ASEAN 奨学生と卒業生も含めた交流を図っています。2020年度以来、新型コロナウィルスの感染拡大により、状況に応じてオンラインでの開催イベントと併せて、可能と判断したイベントについては感染対策を講じた上で対面開催をしています。
(1)日本の文化にふれる会
当初は、主にASEAN奨学生を対象にスタートしましたが、国内奨学生の中にも日本の伝統芸能などに直接ふれる機会がなかった学生も多く、国内奨学生の参加者も増えています。例年、国立劇場開催の「歌舞伎鑑賞教室」への参加がメインとなっていますが、 年によっては大相撲観戦、人形浄瑠璃鑑賞などもしています。2022 年度は「歌舞伎鑑賞教室」に参加しました。
(2)那須研修旅行
2022年度に財団初の試みとして、1泊2日で那須スポーツパークにて開催した合宿形式のイベントです。初日は「未来をデザインする」という基調講演を聞いたのち、 グループでワークショップ、夕食はバーベキューをかこみ、2日目はスポーツ、散策などのフリータイムを楽しみ、最後にワークショップの発表を行いました。 2日間一緒に過ごすことで、これまでにない奨学生どうしの交流の深まりを感じられる機会となりました。
(3)ASEANを知る会
毎年、ASEAN 諸国の理解と奨学生間の交流を深めることを狙いとして「ASEAN を知る会」を開催しています。ASEAN奨学生を講師役として、自国の紹介や参加者からの質問に答えるなど学生どうし、堅苦しくなくASEAN諸国を知る良い機会となっています。 2022 年度には「ミャンマーを知る会」を開催しました。これまでには「インドネシア」「フィリピン」「マレーシア」「カンボジア」「ベトナム」「シンガポール」「タイ」「イスラム社会」なども取り上げてきました。
(4)奨学生交流の集い
毎年恒例の財団最大のイベントで、ほぼすべての現役奨学生の参加に加え、例年は卒業生や財団にかかわりのある方々をお招きしています。2020年度からは 2 年連続でのオンライン開催となりましたが、 2022年度は現役奨学生のみ対象とし、3 年ぶりに対面開催をしました。どんな形での開催にせよ、この交流会は大学、学年、国、年代を超えた財団の縦横のつながりを感じさせる会となっています。
(5)ASEAN奨学生同窓会
ASEAN奨学生どうしの交流を目的として、現役ASEAN奨学生と日本在住のASEAN卒業生が集まって東京で同窓会を開催しています。また数年に一度、ASEAN各地へ帰国した卒業生を集めて、現地同窓会を開催しています。2022年度は 4 年ぶりにジャカルタ、ハノイ、バンコクで開催し、旧交を温めることができました。 いずれの同窓会も家族連れの参加も多く、近況報告や母国の話などでにぎやかに過ごしています。
3.SNSの活用と「友情の絆」発行
SNSを活用し、国内奨学生、ASEAN奨学生ともにそれぞれの活動状況や関心ごとについて情報交流を行うとともに、卒業生との情報の接点としています。 また、上記SNSに投稿された内容も含めて、財団の機関誌「友情の絆」を年に一度発行しています。
4.社会科学研究助成
毎年、若手研究者による社会科学分野の研究に対して助成を行っています。(指定大学あり) 2022年度は以下の研究に対して助成を行いました。
東京大学大学院法学政治学研究科 阿部裕介 准教授 「担保法制の見直しを契機とした担保物権の理論的位置づけの再検討」 東京大学大学院経済学研究科 高木悠貴 講師 「Concessions and Information Cascades in Autocracies」 一橋大学社会科学高等研究院 青木哲也 特任講師 「継続的な成長を遂げるための戦略的ポートフォリオ・マネジメント」 早稲田大学政治経済学部 久保田荘 准教授 「貨幣取引の基礎付けと新しい金融政策モデルの構築」 慶應義塾大学経済学部 千賀達朗 准教授 「不確実性下の企業行動とマクロ経済の資源配分」
5.地震研究助成
6.理事会・評議員会開催
3月の理事会では次年度の事業計画および収支予算計画について、また6月の理事会および評議員会では前年度の事業報告および収支決算等を審議します。