1.奨学生採用
(1)採用・授与式
(2)定期面談
(3)修了式
2.交流活動
財団では、さまざまなイベントを通じて国内奨学生、ASEAN 奨学生と卒業生も含めた交流を図っています。
(1)日本の文化にふれる会
当初は、主にASEAN奨学生を対象にスタートしましたが、国内奨学生の中にも日本の伝統芸能などに直接ふれる機会がなかった学生も多く、国内奨学生の参加者も増えています。例年、国立劇場開催の「歌舞伎鑑賞教室」への参加がメインとなっていますが、 年によっては大相撲観戦、人形浄瑠璃鑑賞などもしています。2023 年度は「歌舞伎鑑賞教室」に参加しました。
(2)那須研修旅行
1泊2日で那須スポーツパークにて開催する合宿形式のイベントです。2023年度は初日、「ASEAN を知る会」のワークショップをメインに、夕食はバーベキューを囲み、 日が暮れてからは「星を見る会」を開催しました。2日目は各自、散策や野球、サッカー、テニスなど施設内の恵まれた環境の中で汗を流すなど、フリータイムを午前中 いっぱい楽しみました。このイベントでは、2日間一緒に過ごすことで、これまでにない奨学生どうしの交流の深まりを感じられる機会となっています。
(3)ASEANを知る会
例年、ASEAN 諸国の理解と奨学生間の交流を深めることを狙いとして「ASEAN を知る会」を開催しています。ASEAN 奨学生を講師役として、自国の紹介や参加者からの質問に答えるなど学生どうし、 堅苦しくなくASEAN 諸国を知る良い機会となっています。2023 年度は那須研修旅行中に、財団の ASEAN 奨学生特別選考委員長の谷紀夫先生より、ご専門の東南アジア圏民族学を踏まえた「〈あたりまえ〉を疑う、 〈異なる〉を楽しむー文化人類学のすすめー」という基調講演をいただいたのち、国別の小グループに分かれ、ASEAN 奨学生がそれぞれ自国(ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、カンボジア、 ミャンマー)のことを紹介しディスカッションを行いました。
(4)奨学生交流の集い
毎年恒例の財団最大のイベントで、ほぼすべての現役奨学生の参加に加え、例年卒業生や財団にかかわりのある方々をお招きしています。2023 年度は卒業生も多く参加いただき、参加者 200 人を 超える盛大な会となりました。どんな形での開催にせよ、この交流会は大学、学年、国、年代を超えた財団の縦横のつながりを感じさせる会となっています。
(5)ASEAN奨学生同窓会
ASEAN奨学生どうしの交流を目的として、現役ASEAN奨学生と日本在住のASEAN卒業生が集まって東京で同窓会を開催しています。また数年に一度、ASEAN 各地へ帰国した卒業生を 集めて、現地同窓会を開催しています。2023 年度はシンガポール、マレーシアで開催し、旧交を温めることができました。いずれの同窓会も家族連れの参加も多く、近況報告や母国の話などでにぎやかに 過ごしています。
4.SNSの活用と「友情の絆」発行
SNSを活用し、国内奨学生、ASEAN奨学生ともにそれぞれの活動状況や関心ごとについて情報交流を行うとともに、卒業生との情報の接点としています。 また、上記SNSに投稿された内容も含めて、財団の機関誌「友情の絆」を年に一度発行しています。
5.社会科学研究助成
毎年、若手研究者による社会科学分野の研究に対して助成を行っています。(指定大学あり) 2023年度は以下の研究に対して助成を行いました。
東京大学大学院法学政治学研究科 笠木映里 教授 「公的医療保険における革新的医療の法的位置付け」 東京大学大学院経済学研究科 入江薫 准教授 「頑健な事後分析」 一橋大学大学院経営管理研究科 平本奈央子 特任講師 「勤務地限定正社員の人事管理が就業意欲とキャリア形成に及ぼす影響」 慶應義塾大学経済学部 松田一茂 准教授 「大学が格差に与える影響」 早稲田大学政治経済学部 萩原玲於奈 講師 「世代重複型動学的一般均衡モデルを用いた人口高齢化、健康・医療費リスク、金利水準の関係性に関する研究」
6.地震研究助成
7.理事会・評議員会開催
3月の理事会では次年度の事業計画および収支予算計画について、また6月の理事会および評議員会では前年度の事業報告および収支決算等を審議します。